初めての輸出入をお考えのお客様へ。さあ、先方との契約もまとまり、次は通関業者にどこを選ぶかという段階。
電話をしてみたいが何から話せばいいのやら・・・、とお困りのお客様もおられるはず。
そこで、初めてヒロクラに電話を頂いたお客様を想定して、その会話をシュミレーションしてみました。お役に立てば幸いです・・・。

ここでは韓国に機械の部品を輸出しようとしているお客様を想定してみましょう。初めてお電話をいただくお客様とはこんな会話がなされます…
実際に業務をお引受けする場合は、下記以外にお客様から非常にたくさんの情報を頂くことになります。
このシュミレーションは基本的なお客様とのやりとりから抜粋したものとしてご了解ください
はい、ヒロクラでございます!!
えー、こちら○○工業株式会社と言いますが、今度初めて韓国に荷物を送りたいんじゃが、おたくで手続きなんかやってもらえるじゃろうか。
お問い合わせありがとうございます。船積書類の作成から通関、海上輸送、航空輸送まで、一貫して手配させていただきます。
そりゃ頼もしいのお。
まず、輸入者に見積りを出さにゃならんのじゃが、どういうふうにすればええかいのぉ。
承知しました。まず、海上運賃と保険料はどちらが負担する条件になっておりますでしょうか。
CIF釜山港で見積りを出せとなっとるが・・・。
CIFということは海上運賃も保険料も御社負担ということになりますね。
そうなんか。どうやってその価格を出せばええんじゃろ。
CIF価格には釜山港に着くまでの全ての費用が含まれていなくてはなりません。
つまり、製造原価に御社の利益、海上運賃を含めた弊社の諸掛、保険料のすべてを積算して算出します。
銀行での決済時に手数料がかかることもお忘れなく。
これについては銀行さんにお問い合わせください。
そうか。それならおたくからも見積りをもらわにゃいかんな。
もちろんお見積りさせていただきます。それを加算してCIF価格をお出しください。
それじゃあ、見積書をFAXでもらえるかな。
ちょ、ちょっとお待ち下さい。金額を出すにはお送りする貨物について詳しい情報を頂かなくては・・・・。
ほう、どんな情報が必要なんじゃ。
物流費用を決めるのは貨物の重量、サイズと輸送経路と輸送方法です。
これによって金額が大きく違ってきます。保険料を出すには貨物の金額が必要です。
又、輸出されるのはどのような商品ですか?この情報は通関上必要になってきます。
そりゃそうじゃのぅ。商品はゴム製のパッキンじゃ、貨物の重量はぜんぶでだいたい300キロくらいかの。
サイズは今ちょっとわからんけど、小さい段ボール箱が30個じゃ。
正式な発注がすぐあれば、広島市南区のうちの工場で来月末にできる予定じゃ。
貨物のボリュームからしてコンテナ1本にはならないでしょうから小口混載貨物になるでしょうね。広島市内に貨物があるのなら一番近い広島港から出しましょう。釜山港なら広島から混載便がありますし、貨物がある場所の最寄の港から船積みするのが国内費用を押さえるポイントですから。
広島からも船があるんか。
もちろんでございます。広島港からは韓国だけでなく世界中に貨物を輸出できます。
ところで、輸入者様との決済条件はどうなっておりますでしょうか。
初めての取引きなんで前送金にしてもらおう思うとる。
わかりました。それなら送金があって貨物ができたらすぐ輸出できますね。
とりあえずお見積りをさせていただくのに、次の情報をいただけますでしょうか。
①貨物の荷姿・個数・総重量・サイズ、 ②貨物の価格
よっしゃわかった、すぐ調べてFAXする。
それと、もし段ボール箱が国内輸送用のものであれば、まとめて木枠梱包をすることをお勧めします。
海外への輸送では何度も積み卸しが発生し、貨物にダメージが起きやすいですから。
木枠にしてフォークリフト荷役できるようにすれば貨物ダメージの確率が減りますからね。
それに小さな箱だと紛失も心配です。とりあえず、御社から荷物をお引取りして梱包の上、輸出するという条件でお見積りを作成してみます。
なるほどなぁ。
今日中に見積書を作成して、明日にでもご挨拶方々お伺いしたいのですが。
よっしゃ、待っとるで。